トレーニング

野球というスポーツは、瞬時に最大パワーを引き出す必要のあるスポーツです。
対照的に、柔道は筋持久力を要する競技と言えます。
つまり、同じ力を長時間発揮し続ける事が少なく、インパクトの瞬間に最大パワーが発揮できれば良いのです。

例えば、打撃において柵越えを目的とする場合、ボールがバットに当たる瞬間、最大パワーを発揮したいわけです。守備では、打者が打った瞬間にボール方向へ、駆け出す際に下半身に最大パワーを掛けるわけで、走塁もこれに類似します。

なので、長距離トレーニングよりも、中距離や短距離の瞬発系トレーニングが多くなります。
誤解してはいけないのは、長距離系トレーニングや筋持久力系トレーニングが不要と言っているわけではありません。あくまで中心となって組み立てられるという事を意味しています。

“イメージ”と“体の動き”

武井壮さんが、よくテレビで解説されている事が非常に重要です。

 頭でイメージした通りの動作を体はしていない

つまりは、脳でイメージした動作を実際に体は表現出来ていない事が多いわけです。
もし、あなたがスポーツをしている方なら、実際に以下Tryしてみてください。

 1.姿鏡を用意します(無ければ自分の全身が見れる環境を探してください)
 2.目をつぶった状態で両手を広げ、水平(真横)と思うところまで挙げてください。
 3.目を開けて自分が挙げた両手が水平であるか確認してください。

ピッタリ水平と思えるところまで両手が挙げられていますか?
大抵の方は、「挙げ過ぎ」か「下がり過ぎ」のどちらかです。
武井壮さんの指摘はここにあります。

つまり、自分の頭でイメージした通りに体は動いていないということです。
両手を横に広げて、水平になるまで挙げる動作は誰でも出来るものです。
特別なスポーツで無くとも、何気ない動作で頭の指令と体の動きにズレが生じるわけですから、複雑な動作を伴うスポーツでは大きな誤差になってくるわけですね。

ズレた感覚で反復練習をやると習得までに時間がかかります。
また、ズレた感覚のまま身に付くわけですね。

どのスポーツでも「スランプ」に陥る事があるわけですが、原因は「頭のイメージ」と「実際の動作」のズレです。

足を挙げたい所まで挙げる。手を動かしたいところまで動かす。
要は、誰でも出来る当たり前の動作が本当にイメージした通りにできていますか?
スポーツでは、感覚と理論は共に併走するべき内容です。

ウェイトトレーニング

冒頭の通り、最大パワーを引き出すトレーニングを中心に記載しますが、全ての選手に当てはまるわけではありません。と言うのも、ホームラン量産出来る大型選手なのか、1番・2番で小技やスピードを生かす小柄な選手なのかでトレーニングを変えるべきと考えています。

つまり、ホームラン量産に対して期待薄な小柄選手が、ボディービルダーの様な体つきになったところで、自身の特徴を消しているだけに過ぎません。選手として自分を生かすトレーニングをする方が、チームにとっても自分の野球人生にとっても無理が出ないという観点で進めます。

ウェイトトレーニングも多種多様な方法論がある中で、大きくわけで2通りをご紹介します。

 1.最大パワーUPのウェイトトレーニング

 2.スピードUPのウェイトトレーニング

投手・野手のポジションに応じても、トレーニングの方法や内容は異なります。
具体的な体の筋肉箇所やトレーニング機材等は他ページに記載するとして、まずは概念からいきましょう。

コラム ~サプリメント~

トレーニング理論を学び、自分の体が変わりプレーに変化が現れると、更に自分の体に興味が湧くことだと思います。ウェイトトレーニングの方法に留まらず、「栄養学」に興味が出てくる選手も多く居ます。
「体を生成する為に必要な食べ物は何が良いのか・・・?」と少しでもライバルに差を付けるべく、努力を最大限に効率化しようとする事は、アスリートとしての姿が顔を覗かせている証拠です。

食事では補え切れない栄養素を「サプリメント」で摂取する事は良くある事です。
但し、サプリメントに依存し過ぎると良くありません。

アミノ酸の一種に「オルニチン」というサプリがあります。
流行というほどではありませんが、摂取される方を見かける機会が多くなりました。
疲労回復を早める。肝機能を助ける。といった効能があり、体が資本のスポーツ選手には効果的なサプリです。
一般的には副作用は無いとされていますが、「お腹を下すことが多くなった」という方がちらほら居る様で、自身の体に合わないものは無理に摂取しない事をお勧めします。

サプリメントは補助です。
基本は、食事で栄養をたくさん摂取する努力をすべきと考えます。