中学校で野球をするにはどうしたらよい?

学校の部活動と外部のクラブチームの選択

中学生が野球部に入るにあたり、2通の選択肢があります。

  1. 地元の中学校の野球部に入部する
  2. シニアリーグのクラブチームに入部する

決定的に違うのは、使用するボールが異なります。
中学校に属する野球部は軟式ボールです。
所謂、軟球と言われるゴムボールで、少年野球でも使用されているもので、少年野球のボールよりはサイズが少し大きくなっています。

一方、シニアリーグで使用されるのは硬式ボールです。
サイズが若干小さめですが、春、夏の甲子園で高校球児が追いかけているボールとサイズ、重さ以外は同じです。
また、大学生、社会人、プロ野球も硬式野球クラブに該当しますので同じボールです。

両クラブの違い

ボールの違いだけでなく、大きく異なる点がありますので比較してみましょう。

中学校の野球部とシニアリーグの違い
クラブ 年間費用 ボール 練習日 レギュラー争い
中学校 10万~15万 軟式 放課後、土、日、祝 普通
シニアリーグ 50万前後 硬式 土、日、祝
(放課後もチームによっては有)
激しい

順番に比較していきたいと思います。
【年間費用】
一概には言えませんが、中学校の部活動もシニアリーグのクラブも最初にユニフォームや道具等の初期費用がかかります。その上でランニングコストが圧倒的に違ってきます。
中学校は休日に行われる試合の交通費程度で、県外に出てまで試合をすることは然程多くありません。
他方、シニアリーグは他県は勿論、チームによっては海外遠征まで出ますので、交通費が半端なくかかります。
日帰り出来る場所でなければ宿泊費も考慮する必要がありますし、親御さんの参加は普通なので選手と親御さんの両方に費用が掛かってきます。

【ボール】
冒頭の通り、軟式ボール(左)と硬式ボール(右)の差があります。

成長期にある中学生が硬式ボールを扱う為に体を鍛えると、成長とトレーニングが合致しない場合は故障に繋がります。多くの選手がシニアリーグで故障を経験するのは、ボール、体の成長、トレーニング量と方法がミスマッチしていることが考えられます。
但し、軟式ボールでも故障を誘発する選手が居る為、硬式ボールがダメという話ではありません。

【練習日】
平日は普通の中学生なので授業があります。
なので、放課後および休日が練習時間に当てられます。
練習量や厳しさは、シニアリーグの方が厳しいと言われています。
これも主観・客観何れも感覚的な話になる為、絶対どちらがとは言い切れません。

【レギュラー争い】
シニアリーグはプロ選手の多くも経験している道です。
その為、中学生と言えど地元の有名選手や、強豪高校のスカウトが目を付けている選手が同じチームにゴロゴロいます。チームには数十人の選手が所属しており、試合に9人しか出れないことを考えると、熾烈なレギュラー争いに至ります。3年間一度も試合に出れない選手も居ますので、選手の本気度も要求されるところです。

ざっとした見比べをしましたが、単純比較はできません。
どちらが良い悪いと言い切れない為、入団に際してよ~く検討する必要があります。